アサンブラージュのワインに関して、AOCアルザスのラベルに単一または複数のブドウ品種名を記載することは禁止されています。
しかし実際には、エーデルツヴィッカーの名称はAOCアルザスの白ブドウ品種を使ったアサンブラージュに広く使用されており、その使用割合を表示することもありません。
ブドウ品種は、混醸または個別に醸造することが出来ます。
ヴィンテージの記載は任意です。
歴史的な観点からみると、これらの異なる品種は同じ区画内で栽培されていました。もともとは「 Zwicker 」(アサンブラージュの意味)と呼ばれ、既存の国際品種の代わりに使用される高貴品種の存在を強調するために、接頭語「Edel 」(高貴なの意味)が加えられたのです。
エーデルツヴィッカーは、生産基準を定めるCharte Interprofessionnelle(専門職間連携憲章)の適用対象となっているジャンティとは区別をつける必要があります。そのためジャンティの名称は規定を遵守し、高品質のアサンブラージュから造られたAOCアルザスのワインにのみ使用することが出来ます。このアサンブラージュは、最低でも50%のリースリングおよび/またはミュスカ、ピノ・グリ、ゲヴュルツ
トラミネールを使用し、残りはシルヴァネールおよび/またはシャスラ、ピノ・ブランが使われます。アサンブラージュの前に、各品種を個別に醸造し、AOCアルザスの承認を得る必要があります。ジャンティは、ボトルでの試飲検査をクリアした後、販売が認められます。