グラン・クリュ

アルテンベルグ・ド・ベルグハイム

ベルグハイム

中世都市ベルグハイムの村はずれ、標高220~230mのグラスベルグ(Grasberg)の丘、南側面の急斜面にブドウ畑が広がっています。

畑の中心にあるジュラ紀初期と中期の石灰岩と泥灰土が重なり合ってできたリボーヴィレ断層によって、ここの土壌は小石が大量に混ざった土が浅く、化石を豊富に含む赤い泥灰岩・石灰岩土壌です。

畑の方角は真南、ヴォージュ山脈の麓から離れ急斜面が小さな支流ベルゲンバッハ(Bergenbach)まで続く、気温と湿度が非常に安定した暑く暖かいミクロクリマの恩恵を受けています。

総面積35.06ヘクタールのブドウ畑は、その地形的条件や性質から、ゲヴュルツトラミネールとリースリングを主に栽培しています。

アルテンベルグは、12世紀から偉大なワインの生産地で有名であることが、ベルグハイムの生産者の誇りです。周辺地域に関する資料に残された数多くの引用から、この地でのブドウ栽培に対する特別な思いれを強調しています。

力強く男性的な質感と繊細で洗練されたアロマの表現力の組み合わせが完璧であるからこそ、アルテンベルグのグランクリュはガストロノミーに相応しい卓越したワインなのです。

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Citation

一般的に、アルテンベルグ・ド・ベルグハイムのワインは肉付きの良さで知られています。

密度の高いストラクチュアは、このテロワールで育てるからこそ手に入る見事に成熟したブドウが造り上げています。しっかりとした骨格が、このグランクリュが持つ天性の寛容さに溶け込んだ強い酸味によってキリっと引き締まった力強い味わいを与えます。ミネラル感と高貴な苦みが後味を残します。

リースリングは、塩味と強い酸味をもたらし、密度の高さも備えています。バランスと飲み心地の良いピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは、ブラッドオレンジとパティスリーの濃厚なアロマが特徴です。混植混醸から生まれた心地よい甘味とグランクリュの力強いミネラル感を組み合わせた強いアルコール感とアロマの風味豊かなワインです。

ロマン・イルティス
2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞 

Consommation

心地よい甘味を持つこのワインは、最低でも4年または5年の熟成させて味わい、長期熟成も可能です。

早熟のヴィンテージ:ワインの溶けるような質感が、自然な凝縮感を表現します。ブラッドオレンジの苦みが飲む人を虜に。

晩熟のヴィンテージ:若いワインのやや閉じた印象の中に「ブドウにかじりついたような」感覚が生まれます。


Accords

アルテンベルグ・ド・ベルグハイムのワインは、鴨のオレンジソースやソース系の子牛料理(例えばマレンゴ風煮込み)、キノコのパイ包み、魚の燻製のテリーヌなど、力強く引き締まった食感の料理の味わいを高めます。同様に、このグランクリュはフルーツをベースにしたデザートにもよく合います。