ワインの特徴
下層土の強い石灰質の特性が、ワインに繊細でエレガントな酸味を与え、根源岩のひび割れによって、ブドウの根が地中深くまで伸びることで、ワインにミネラル感を与えます。
香りに関しては、このテロワールは品種のアロマを高める役割を果たします。リースリングとゲヴュルツトラミネールは、繊細でエレガント、塩味を感じ、固すぎることのない真っすぐなワインに仕上がります。熟成と共に、テロワールのミネラルの力強さが解放されますが、見事なフィネスが失われることはありません。
セルジュ・ デュブス&ドニ・リーゼンターラーが語るエンゲルベルグのワイン:
「リースリングは、卓越した個性と本物ならではの素晴らしさを備えています。[...]このリースリングは、飲み心地が良く、のどを潤し、清々しく、爽やかです。まるでレースのように舌をそっと優しく包み込み、ほっそりとエレガントで、女性的です。」
「ゲヴュルツトラミネールは、非常にアロマティックで、誇張することなく味わい深いワインです。アロマをたっぷりと含んだ果汁いっぱいのブドウにかじりついたような感覚が舌の上で弾け、春のような爽やかさが香ります。」

個性あるテロワール
密度が高く、しっかりと支えられたストラクチュア。エンゲルベルグ産ワインの特徴である酸味が、舌の上にとどまり、続いてフィネスと豊満さが口全体に広がります。「石のように固い」質感が、ワインの特徴と見事に融合し、肉付きの良さを与えています。余韻は濃く、非常に印象的なミネラル感を表します。
リースリングは直線的で、ある種の力を主張します。時によって感じる閉じた香りと酸味の強さも、見事なミネラル感へと繋がるプレリュードです。このバランスの良さは、ピノ・グリやゲヴュルツトラミネールに顕著に表れ、これら品種が持つ果実味が最大限に表現しています。
ロマン・イルティス
2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞
