グラン・クリュ

ハッシュブルグ

アットスタットおよびヴォグランショッフェン

アルザスワイン生産地の南部、アットスタット村とヴォグランショッフェン村をまたがる特級畑は丘の中腹、標高210~330mの斜面に広がっています。

多くの小石を含む粘土・石灰岩質の基盤岩は、堆積物の流土および黄色シルトによって覆われています。土壌は比較的重く、深く、排水性に優れます。

これらの特性はブドウ栽培に最適で、なおかつ畑の方角が南および南東なため素晴らしい日照条件を備えています。

特級畑の総面積は47.36ヘクタール。ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリングの栽培に適しています。ここで育てたミュスカは、洗練されたワインを生みます。

大昔からハッシュブルグの評判は知れ渡っており、中世前期の様々な文献にその名が残されています。16世紀から17世紀の販売記録によると、ハッシュブルグのブドウ畑の存在と、そのワインの高い値段を証明しています。

ハッシュブルグ・グラン・クリュは、見事な個性、膨らみのあるアロマ、熟成能力の高さを備えています。

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Citation

洗練されたストラクチュアが特徴のグラン・クリュ。

アタックから、伸びのある鋭さを感じます。時によってはたっぷりとした甘味を感じる豊満な質感とデリケートではっきりとした酸味による、稀なバランスがストラクチュアに組み合わされています。ワインのボリューム感と存在感が口全体に広がります。ミントまたはユーカリを思わせる爽やかな感覚と共に、繊細さと洗練さを兼ね備えた余韻がすっと伸びていきます。

リースリングには、生来の酸味による緊張感と質感に活力が加わります。ゲヴュルツトラミネールはストラクチュアのバランスが良く、スパイシーな特徴が上手に溶け込み、美しい果実味と混ざり合っています。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

ハッシュブルグのワインはワインの豊かさとバランスの良さを楽しむため、4年から5年熟成することをお勧めします。寝かせることでアロマが存分にその香りを表現することが出来るのです。

早熟のヴィンテージ: 完熟したフルーツ、さらにはフルーツコンフィの香りが支配するアロマ。ワインの質感はより豊かでハチミツの味わい。

晩熟のヴィンテージ:濃厚でありながら緊張感によって生き生きとした味わい。厚みのある花の香りが魅了します。


Accords

ハッシュブルグのワインは、リッチな味わいの料理によく合います。ウナギや鯉、またはザリガニなどの川魚にクリーム系のソースを添えた料理などが、ワインの力強いストラクチュアにしっかりと応えるでしょう。リースリングは魚の味わいを強調するミネラル感をもたらします。ゲヴュルツトラミネールは、サフランやカレーなど、よりスパイシーな料理と組み合わせることもできます。同様に、パセリをまぶしたチーズやフルーツ系のデザートともよく合います。