グラン・クリュ

カンツラーベルグ

ベルグハイム

アルテンベルグの西、ベルグハイムの端に位置する特級畑は、南から南西の方角に向いており、平均標高250mのカンツラーベルグの斜面に広がっています。 

土壌は非常に重く、灰色の泥灰土と三畳紀コイパーの黒い石膏、基盤岩はジュラ紀ムッシェルカルクの石灰岩が構成する粘土質石灰岩土壌です。

総面積3.23ヘクタールの畑では、トケイ・ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、特にリースリングが特徴的なこの土壌での栽培に適しています。

1312年、ドメーヌを所有していた聖ヨハネ騎士団が解散した日付よりもはるか以前に、この丘でのブドウ栽培はすでに行われていました。その品質の高さを証明するように、ここで収穫されたブドウは個別に醸造が行われていました。

グラン・クリュ・カンツラーベルグは、重い土壌と品種それぞれのアロマから生まれる力強さと豊満さを味わうためには、熟成が必要となるワインです。

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Citation

このテロワールは、その確固としたスタイルをワインにもたらします。強烈な爽やかさと見事なフィネスが、伸びの良い肉感的な味わいに溶け込んでいます。ワインのボリューム感は豊満であると同時に羽のように軽やかです。この骨格が熱い石または溶岩を思わせる強烈なミネラル感を支え、口の中でワインの軸をなすアロマとなって広がります。

リースリングとゲヴュルツトラミネールはそれぞれの方法で、見事な奥深さを表現します。リースリングは、フィネスと凹凸感、エネルギーを感じさせます。ゲヴュルツトラミネールは、クリュの個性であるミネラルの力強さから生まれるスパイシーな表現力と洗練されたエレガンスを漂わせます。

ロマン・イルティス
2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

カンツラーベルグは、7年から8年で見事に熟成し、バランスの良さを身に着けます。ワインの潜在能力を引き出すには、必要不可欠な年数となります。

早熟のヴィンテージ: ワインの質感は密度が高く豊満。心地よい酸味を与えます。 

晩熟のヴィンテージ:軽やかな香りが、塩味から生まれる緊張感をより素晴らしく引き伸ばす重要な役割を果たしています。


Accords

このクリュでは、2つの異なるアプローチが楽しめます。非常に特徴的なミネラル感が、食感の引き締まった塩味の料理の味わいを強調します。ホタテ貝またはイカなどの甲殻類や貝類が、カンツラーベルグのワインと美しく共鳴しあうでしょう。もしくは鶏肉のローストまたは蒸し煮など、ジューシーな肉汁が特徴の料理がワインの心地よい酸味と非常によく合います。