ベンヴィール村の南、カイゼルスベルグ渓谷の出口に位置するマルクランの特級畑は、有名なワイン街道に沿った標高200から300mの場所に広がっています。畑の方角は東と南東で非常に日照条件が良く、コルマール地方らしいミクロクリマの恩恵を受けています。総面積は53.35ヘクタールで、漸新世の沿岸・浅海域で生成された礫岩によって形成されています。泥灰土・石灰岩土壌で、層状になった泥灰土が混入したウーライト質石灰岩の小石が大量に混ざっています。
ここの主流栽培品種はゲヴュルツトラミネールですが、ピノ・グリ・ダルザスも栽培されています。
777年、ベンヴィールは「Domaine de Beno」もしくは「Beno Villare」の名で知られていました。ヴォージュの山裾に沿うセルト街道は、その昔マルクランの斜面の下を通っていました。
非常に優れた構成、コクと力強さ、見事な広がりを見せる複雑なアロマを兼ね備えたマルクランのゲヴュルツトラミネールは、完璧なハーモニーを奏でます。
ピノ・グリは繊細でほのかな果実味があり、テロワールの特徴ある濃厚なアロマで溢れています。