グラン・クリュ

マルクラン

ベンヴィールおよびジゴルスハイム

Découvrir sur la carte

ベンヴィール村の南、カイゼルスベルグ渓谷の出口に位置するマルクランの特級畑は、有名なワイン街道に沿った標高200から300mの場所に広がっています。畑の方角は東と南東で非常に日照条件が良く、コルマール地方らしいミクロクリマの恩恵を受けています。総面積は53.35ヘクタールで、漸新世の沿岸・浅海域で生成された礫岩によって形成されています。泥灰土・石灰岩土壌で、層状になった泥灰土が混入したウーライト質石灰岩の小石が大量に混ざっています。

ここの主流栽培品種はゲヴュルツトラミネールですが、ピノ・グリ・ダルザスも栽培されています。

777年、ベンヴィールは「Domaine de Beno」もしくは「Beno Villare」の名で知られていました。ヴォージュの山裾に沿うセルト街道は、その昔マルクランの斜面の下を通っていました。

非常に優れた構成、コクと力強さ、見事な広がりを見せる複雑なアロマを兼ね備えたマルクランのゲヴュルツトラミネールは、完璧なハーモニーを奏でます。

ピノ・グリは繊細でほのかな果実味があり、テロワールの特徴ある濃厚なアロマで溢れています。

Citation

豊満と寛容が特徴のテロワール。

一般的に、このテロワールによってブドウが見事な成熟することを示す高い糖分を含んだワインが生まれます。ハチミツのような寛容なストラクチュアが口中を包み込み、軸となるとろけるような爽やかさと絶妙なバランスを見出します。この「隠くされた」緊張感が、調和をもたらし、心地よい飲み心地をワインに与えます。余韻はエキゾチックな印象が広がります。

ここでは、ピノ・グリとゲヴュルツトラミネールが主要品種です。この2つの品種のスパイシーな風味とパティスリーの香りが、ワインに非常に独特なアロマの複雑性をもたらしています。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

スパイシーでフルーティーな心地よさから若いうちも楽しめますが、見事な熟成能力も備えたワインです。時間の経過によってスパイの香りが濃くなり、豊かさに溶け込んでいきます。

早熟のヴィンテージ: 黄色い果実またはトロピカルフルーツの新鮮な果実の香りが、力強さと特徴であるハチミツ風味に組み合わされています。

晩熟のヴィンテージ:フルーツ・コンフィまたはローストの香りへと進化する凝縮感を伴う見事な成熟度が、このクリュの特徴です。


Accords

マルクランの寛容さとパティスリーのアロマがデザートによく合い、食事の終わりを素敵に締めくくります。ワインの厚みはクリーム系のお菓子、シブーストまたはムースと気軽に組み合わせることが出来ます。同様に、ワインのスパイシーな香りを引き立てるフォアグラのテリーヌまたはポワレと合わせてもよいでしょう。