アルザスワインのヴィンテージ

1988年

アルザスで「3つの栄光」と呼ばれる3つの素晴らしい気象条件から誕生した初のヴィンテージ。

天候

2週間早く始まった開花期は、理想的な条件下で過ぎていきました。その後、暑く日照時間の長い素晴らしい夏が続きます。
そのため、通常より約2週間早い9月頭にはブドウが成熟し、収穫までその状態が保たれたのです。


収穫

9月21日にAOCクレマン・ダルザス、10月5日にAOCアルザスとアルザス・グラン・クリュと、通常よりやや早い時期に開始した収穫ですが、リースリングとゲヴルツトラミネールの収穫は10月10日に始まりました。
収穫時に観測された悪天候や不安定な天候は、幸いなことに、ヴィンテージの品質に影響を与えることはありませんでした。しかし、ピノ・グリやリースリング、ゲヴルツトラミネールが期待する成熟度に達することが遅れたため、収穫に影響を与えました。それにも関わらず、11月および12月には、見事な量のヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルを収穫することが出来ました。

 

この年の収穫量は、平均収穫量に近く、前年と同レベルの1 055 000hlでした。クレマン・ダルザスは80 000 hl、グラン・クリュは38 000hlでした。50のリュー・ディを数える、このアペラシオンの高まる人気を考えると、嬉しい増加です。

ワイン

ムストに含まれる酒石酸が支配する弱い酸味によって、良いワインの仕上がりが期待できる年です。
ヴィンテージ1988はバランスが良く、アロマティックで、非常に肉付きが良い、アルザスらしい優れたワインです。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
1989年2月

テイスティングノート

ピノ・ブラン・バリック 1988
ポール・ブランク

外観は、美しく輝く黄金がかった黄色の非常に純粋な色合いです。ハチミツやドライフラワー、ほのかにトーストを感じさせるデリケートな香り。口当たりは繊細な酸味が濃縮されたさっぱりした味で、後味には軽い苦みを感じます。ヴィンテージのフィネスをオーセロワ100%と組み合わせた、非常に高い熟成能力を持つ、食卓に相応しい完璧なキュヴェです。(2008年4月試飲)

グラン・クリュ アルテンベルグ・ド・ベルグハイム・ミュスカ 1988
フレデリック・モシェル

ミュスカ・オットネルから造られたグラン・クリュは、多くの場合、非常に高い熟成能力を持ち、急速に成熟したブドウから造られたヴィンテージ1988などに、特にその例に当てはまります。現在、熟成第二段階に入ったこのアルテンベルグ・ド・ベルグハイムは、スモーキーな香りと共にスターフルーツやドライミント、トロピカルフルーツのアロマを感じさせます。非常にしっかりとした骨格を持ち、口に含んだ印象は素直で濃縮感があり、アロマティックで明快な余韻です。熟成後には、同年のリースリングのクリュと同じく、魚介類のお供に最適です。(2010年4月試飲)

アルザスで「3つの栄光」と呼ばれる3つの素晴らしい3つの気象条件から誕生した初のヴィンテージ1988は、その翌年、さらに翌翌年に生まれた味わい深い1989年および豊かな1990年の陰に、長い間隠されていました。非常に見事な均一性を誇る白ワインですが、出来立てのヴィンテージの酸味が魅力を損なっていました。しかし25年後、貴腐菌による甘さがなく、ブドウの成熟度と酸味の見事な組み合わせによって、特に完熟した早熟種のブドウ品種から造られたワインが素晴らしい熟成を遂げたのです。フランスの他の地方にも共通する、ヴィンテージの華々しい復活です。.

ティエリー・メイエ(Thierry Meyer)
2016年、エノテーク・アルザス、講師

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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