アルザスワインのヴィンテージ

1993年

熟した酸味

天候

驚くほど早く始まった発芽に続く、開花期を経て、例外的な早い時期にブドウが成熟しました。素晴らしい天候の中、6月10日頃には花が満開し、続いて、長い日照時間、高い気温、完璧な間隔をあけて降った雨など、シーズン中最高の気象条件が揃ったことから、高品質のブドウが育ちました。

収穫

非常に良い条件が揃ったことからブドウの成熟が例外的に早く訪れ、アルザスのブドウ栽培者は9月中旬には高い糖度と良いバランスを持ったブドウの収穫を始めることが出来ました。

アルザス地方とでぃては例外的に早く始まった公式の収穫開始日は:

  •     アペラシオン・クレマン・ダルザスが9月13日月曜日。
  •     アペラシオン・アルザスおよびアルザス・グラン・クリュの
  •     ブドウ品種シルヴァネール、ミュスカ、ピノ・ブラン、ピノ・ノワールが9月23日木曜日。
  •     ブドウ品種リースリング、ゲヴルツトラミネール、トケイ・ピノ・グリが9月27日月曜日。

しかし、この時期に雨が続いたことで、収穫に影響を与え、誰もが期待していた最高のヴィンテージという目標に達することが出来ませんでした。

主に北部と南部を襲った雹によって、4千ヘクタールの畑が被害を受けましたが、過去5年間の平均収穫量とほぼ同等の1 100 000ヘクトリットルが収穫できました。

ワイン

見事な構成と酸味と糖度の良いバランスを持ったピノを筆頭に、非常に素晴らしい品質。1993年のアルザスワインは、異なる品種の特徴を見事に表現した過去二年のヴィンテージ、1991年と1992年の全く同じ系統のワインです。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)

1994年1月

テイスティングノート

グラン・クリュ・ヘングスト・ゲヴルツトラミネール1993-ジョスメイヤー

外観は透明感ある黄金色のニュアンスのある色合いです。煙とクミンとクローブのようなスパイスの香りがし、空気に触れるとトロピカルフルーツの芳香が現れます。口に含んだ印象はドライで豊満、奥深く、バターのアクセントを伴う引き締まった印象を与え、最後にややタンニンの風味を感じます。成熟ブドウらしさを感じる優れたワインで、60年代のワインのスタイルを彷彿とさせます(残糖量わずか7 g/l 。2011年2月試飲)

グラン・クリュ・ランゲン・ピノ・グリ・セレクション・ド・グラン・ノーブル1993 ツィント・フンブレヒト

醸造の最初の日から、果皮の色素によるコニャックのような色合いをもっています。非常に濃厚で複雑性のある香りは、ローストしたブドウ、ヘーゼルナッツ、ハチミツ、煙と、段階を踏んで広がっていきます。煙とほのかな磯の香りを伴う、繊細で甘い味わい。驚くほどの精密さを備えており、中盤の丸さの中に感じる鋭く強烈なミネラル感が、ある種の苦みをもたらします。ワイン愛好家が、この甘口ワインを野性的なキュヴェでデザートとの相性が悪いと感じたとしても、甘口ワインを生み出すことのできるテロワールだということを証明してくれるグラン・クリュ・ランゲンのファンにとっては、最高のワインです。(アルコール度13.2%、残糖量85g/l。2005年1月試飲)

素晴らしい天候によって始まった年。しかし、収穫期が雨の影響を受け、最も耐性の低いブドウ品種からの収穫を余儀なくされた年でもあります。素晴らしいテロワールで育ち、見事に熟した酸味をもつリースリングは、1999年のワインのように非常に素晴らしく均一に進化します。ほのかな甘みとスパイシーな特徴を備えた最高級のゲヴュルツトラミネールは、料理の素晴らしい友として、現在でも美味しく味わうことが出来ます。

ティエリー・メイエ(Thierry Meyer)

2016年、エノテーク・アルザス、講師

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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