アルザスワインのヴィンテージ

2001年

新世紀へのオマージュと言えるヴィンテージ

天候

全体的に気温の高い暖冬でした。4月10日に始まった萌芽から、ブドウは平年並みの生育を続けました。5月と6月の大雨によってカビを原因とする病気が発生したものの、専門家によってすぐさま対処することが出来ました。6月10日頃に開花が始まり、6月18日の寒気の影響を受けた地域では、もっと遅くの6月25日に開花しました。

全体的には、熱波と寒気が入り交ざった天気の良い夏に恵まれました。8月の終わりは特に、平均気温よりもやや低めの気温に見舞われました。

収穫

品質的な観点からは、9月のどんよりとした曇った天気によって、偉大なヴィンテージに対する期待が失われたかのように思われました。幸いなことに、栽培者の忍耐強さによって、晴天に恵まれた10月の恩恵を受ける運びとなったのです。収穫の始まりから終わりまで、アルザス地方では非常に暑い、1滴の雨も降らない時期を迎えました。ブドウの素晴らしい成熟度に加え、程よい酸度も含まれていました。

前年と比較し成熟にやや遅れがでたため、収穫の開始日は、

  • AOCクレマン・ダルザスが9月17日。
  • アペラシオン・アルザスおよびアルザス・グラン・クリュが10月1日。
  • ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルが10月15日。

この年に関しては、2001年1月付の政令によって導入された生産基準の強化(収穫量の制限、糖分の最低含有量引き上げなど)によって、多大な努力を払った15のグラン・クリュの生産者に注目したい年でもあります。

前年のヴィンテージにはおよばないものの、ヴァンダンジュ・タルディヴ(15 500 hl)およびセレクション・ド・グラン・ノーブル(2 800 hl) は、努力が反映した結果と言えます。2001年は、これら2つのラベル表示に対して、糖分の最低含有量がさらに引き上げられた年だということを忘れてはいけません。

全体の収穫量は1 217 000 hl。そのうち、AOCアルザスが1 010 000 hlをやや超え、AOCクレマン・ダルザスが約160 000 hl、AOCアルザス・グラン・クリュが48 000 hlとなります。

ワイン

ピノ・ブランの衛生状態は非常に良く、クレマン・ダルザスにとって完璧な成熟度でした。シルヴァネールやミュスカ、ゲヴルツトラミネールは、非常に美しい香りの表現力を備えており、その成功を雄弁に語っています。2001年は、その特徴である爽やかさをしっかりと保持しながらも非常に素晴らしい凝縮感を持つリースリングの年です。ピノ・ノワールは完璧な衛生状態と見事なフェノール熟成度(色)の恩恵を受け、深い色合いのワインに仕上がりました。収穫する時期によってその質が左右され、この年は特にその時期の見極めがカギとなったトケイ・ピノ・グリが大成功した年とも言えます。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
2002年4月

テイスティングノート

リースリング・クロ・サン・テューヌ2001-トリンバック

白い花や火打石のアロマを伴う、控えめで繊細な香りは、フローラル系の香りへと広がっていきます。豊満で繊細、凝縮感のある非常に純粋なアタックから、グレープフルーツの軽い苦みを感じさせる余韻に。現段階では控えめな香りですが、口当たりと長い余韻から長期熟成型のワインとしての能力をうかがわせます。21世紀にまだまだ進化する可能性を秘めているため、現在味わってもいいものの、さらに寝かせることをお勧めするワインです。(2007年7月試飲)

グラン・クリュ・ファーステンタム・ゲヴュルツトラミネール・キュヴェ・ローランス2001-ドメーヌ・ヴァインバック

ほど良い甘さを持つ、力強さと優雅さを見事に組み合わせたワインです。核果 やハチミツに加え、ほんのりとトースト香が漂うアロマティックで複雑な香り。豊満で、ミネラリーで非常に純粋な味わい。特徴的な肉付きの良さが甘味にうまく溶け込んでいます。アルザス最高級のテロワールで栽培された当たり年の全てのゲヴュルツトラミネールのように、様々な長点を組み合わせた長期熟成型ワインです。(2010年10月試飲)

 

21世紀最初のヴィンテージは、白ワインの辛口、または見事な純粋さを備えた甘口ともに大成功を収めた年です。ブドウの完璧な成熟度と質の良い酸味が、熟成能力を保証しています。AOCアルザス規格外のワインでさえ、アロマの進化はそれほどでもないものの、12年以上寝かせた現在でも、美味しく味わえます。非常に素晴らしいこの2種類のワインが代表格です。

ティエリー・メイエ(Thierry Meyer)
2016年、エノテーク・アルザス、講師

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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