アルザスワインのヴィンテージ

2005年

表現力豊かなワイン
そして熟成型のヴィンテージ!

天候

2004年12月と2005年1月に厳しい霜、山岳地帯では大雪に見舞われた、比較的通年通りの冬でした。しかし、ここ数年アルザス地方では雨量不足を記録しており、2004年11月から2005年3月の降雨量は、150mmでした。暖かく雨の多い4月が萌芽を促進します。5月終わり、開花と同時に気温が30度近くまで急激に上昇しました。6月中旬から7月終わりまで、非常に暑い日が続き、ブドウの健やかな生育を促しました。数多くの生産者が、収穫量を制限するために、摘房作業を行っています。8月の上半期は快適な天候でしたが、対照的に下半期は夏らしくない涼しい気温となります。それにもかかわらず、非常に良好な酸度を維持することが出来ました。8月末に素晴らしい天気が舞い戻り、完璧な衛生状態を保ちながら、ブドウの成熟を加速させました。

収穫

質の面からは、ブドウの優れた成熟度と酒石酸を多く含む素晴らしい酸度が特徴です。10月頭に記録された長雨によって、収穫時のブドウの衛生状態が心配されましたが、雨に弱い品種から収穫が進められました。

この年、収穫開始日の決定と醸造時の細やかな気配りがワインに大きな影響を与えました。10月6日から20日の美しい初秋(わずかな雨、朝霧、午後の日照)によって、貴腐菌が発生し、素晴らしいヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルの生産が可能となりました。

Comité Régional d’Experts des Vins d’Alsace (CRINAO)が、品種毎の成熟度の違いを考慮し決定した2005年の収穫開始日は、AOCクレマン・ダルザスが9月7日、AOCアルザスとAOCアルザス・グラン・クリュが9月22です。

ワインの品質を向上させ、ワイン市場のややデリケートな経済状況に対応するため、生産者たちはPlafonds Limite de Classement(収穫量の最高限度)を変更することなくAOCアルザスおよびアルザス・グラン・クリュの収穫量を制限し、ムストへの補糖を+ 1,5°に引き下げることを決定しました。

全体的な収穫量は 1 155 000 hl (2004年より- 8,6 % )で、そのうちAOCクレマン・ダルザスが274 000 hl、スティルワイン(AOCアルザスとAOC アルザス・グラン・クリュ)が881 000 hl です。

ワイン

爽やかで非常にフルーティーなクレマンに対し、軽い土壌での成熟不良や衛生状態の急激な変化など区画によって対照的な結果を残したリースリング。ピノ・ブラン、オーセロワ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ムスカ・ダルザスは非常にバランスが良く、とてもフルーティーです。ゲヴュルツトラミネールは非常にアロマティックなワインです。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
2006年1月

テイスティングノート

ピノ・ノワール「グラン・P」2005-アルベール・マン

プェルシックベルグからエギスアイムのグラン・クリュのブドウ畑から生まれたワイン。2005年は、煙とトールとのアロマを伴う見事な複雑性を持ち、大成功を収めたと言えるでしょう。豊満で力強い味わいが、熟成されたことで調和を生み出し、非常にエレガントなワインに。アルザス地方のノウハウを象徴する長期熟成型の赤ワイン。(2014年6月試飲)

グラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルグハイム2005-マルセル・ダイス

このヴィンテージで最も偉大なワインの1つが、このグラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルグハイムです。テロワールの強烈な表現力に劣らない過熟ブドウの味わい。主張しすぎない琥珀色のニュアンスをもつ、黄金色の濃い色合い。柑橘類のコンフィやハチミツ、スパイスなど複雑で魅惑的な香り。甘いながらも、ほのかな塩気が味わいに甘酸っぱさ、爽やかさ、優しさを与え、非常に良い酸味がワインのどっしりとしたバランスの良さを引き出しています。柑橘類のゼストと酸味が誘う非常に長い余韻。現段階ではデザートに合わせ、数年後にはオマール海老と合わせて楽しめます。(2013年3月試飲)

2005年は、非常に質が良く、見事な均一性を誇る素晴らしい年です。赤ワイン、辛口または甘口の白ワインは全体的に成功した年と言えます。軽い土壌をもつ数カ所の地域のブドウ畑では夏の終わりに水不足によるストレスにさらされましたが、ワインの熟成能力は高く、ほとんどのワインが長期熟成向きの造りになっています。それぞれ有名な赤ワインと白ワインの代表格です。

ティエリー・メイエ(Thierry Meyer)
2016年、エノテーク・アルザス、講師

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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