アルザスワインのヴィンテージ

2008年

爽やかさ、果実味の豊かな表現力、満点以上の衛生状態、全ての条件が2008年を偉大なヴィンテージであることを示唆しています!

2008年のワインに対する意見は分かれますが、生産者たちは彼らのワインの質に非常に満足しています。

天候

天候状況とブドウが成熟する流れが非常に特殊であったため、当初、ヴィンテージに対する期待は低いものでした。実際のところ、2008年のブドウの生育サイクルは、2000年以前の平凡なヴィンテージの生育サイクルに共通するものがあったのです。

悪天候に見舞われた寒い冬と4月が、早熟と晩熟の地域間でブドウの生育状況に大きな差を生み出し、通年よりも約10日遅い4月末になってようやく萌芽が始まりました。5月は例外的な暑さを記録し、生育速度を加速させ、成長の遅れを一部取り戻しました。6月15日頃に開花期が訪れましたが、湿度が高く涼しい天候の影響を受け、開花は15日間にわたって続きました。このことが、早熟と晩熟の地域間でブドウの生育状況にさらなる差を生み出しただけでなく、広範囲にわたってべと病を発生させました。

湿度が高く暑い夏の間は、時には激しい局地的な雷雨に度々見舞われました。しかし、気温は猛暑と呼べるほど上がることはなく、アロマと酸度を維持するには理想的な天候であったと言えます。

収穫

ブドウの成熟度や衛生状態(2008年に関して言えば、ブドウの生育を維持させること)など、特定の不均一性を考慮し、生産者は最も早熟なテロワールから急いで収穫を行いました。

9月上半期は、やや湿気が多く、9月13日には例外的な大雨に見舞われました。幸いなことに、その翌日涼しく、晴れた風のある天気が訪れ、ブドウを乾燥させ、カビの大量発生を避けることが出来ました。初秋の理想的な天候(乾燥した晴天)の恩恵を最大限に引き出すため、収穫は長期間にわたって行われました。

2008年の収穫開始日は以下の通りです:

  •     AOCクレマン・ダルザスが9月15日。
  •     AOCアルザスとAOCアルザス・グラン・クリュが9月25日。
  •     ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルが10月9日。

2008年の総収穫量は、2007年より1.8%減の1 131 443hl で、その内訳は次の通りです:(AOCアルザスとアルザス・グラン・クリュが882 668 hl 、AOCクレマン・ダルザスが248 775hl)でした。

ワイン

フィネスと明快さを組み合わせたクレマン・ダルザスは、この年に大成功したワインの1つです。2008年のゲヴュルツトラミネールもまた、素晴らしい出来栄えです。この年は収穫量が少なく、酸度が高かったため、各品種毎の特徴的なアロマの強烈な香りと、純粋さを備えたワインが生まれました。シルヴァネールとピノ・ブランは、真っすぐで明快です。ミュスカは、ブドウにかじりついたような果実味が素晴らしいのですが、ミュスカ・オットネルで大量発生した花ふるいのため、収穫量が激減しました。リースリングは成熟に非常に時間がかかりましたが、グラン・クリュのワインの並外れた質の高さには感服させられます。ピノ・ノワールは、初秋の晴天の恵みを受け、美しい色と果実味を兼ね備えています。ピノ・グリの衛生状態は、地域によってバラつきがありました。しかし、2007年とは反対に、過熟ブドウの香りはなく、むしろフルーティーで、煙の香りも感じ、完璧なバランスを持っています。

10月の例外的な天候によって、多くのヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルを生産することが可能となりました。

熟成能力の高い、偉大なヴィンテージと言えます!

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)

2009年4月

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

過去20年間を振り返り、偉大なワインの仲間入りをしたヴィンテージを発見してください: