アルザスワインのヴィンテージ

2012年

バランスの良いヴィンテージ

天候

冬の始まりは、この季節としてはかなり暖かい気温で、降雨量が不足していました。その反対に、2月は強烈な寒波に襲われます。3月は暖かかったために、早期の萌芽を促進しました。しかし、4、5月の気温が低かったために、ブドウの生育サイクルは減速してしまいます。そのため開花は5月末に入ってようやく始まり、6月中まるまる開花が続きました。開花期は、比較的湿度が高く、そのためにベト病が発生し、7月にはウドンコ病が発生します。これら2つの病害による被害が心配されましたが、生産者が注意深く管理したことと、8月の気温が高かったために、病気の影響を最小限に抑えることができました。非常に暑かった天候のために、区画や土壌の性質によっては、ぶどうの成熟の遅れが確認されました。幸いなことに、9月の気温がより涼しかったために、より均一な成熟度、完璧な衛生状態、バランスの良いワインのためには必要不可欠な要素と言える、適度なレベルの酒石酸を含むブドウが実りました。

収穫

AOCクレマン・ダルザスの品種は、2012年9月10日に始まり、非常に質の高いブドウが収穫できました。

その後、晴天と雨天を繰り返す気まぐれな天気により、生産者の忍耐強さが試される日が続きます。この天候のためにブドウの成熟度や衛生状態の変化を天候と見合わせながら作業する必要が生じたのです。 AOCアルザスおよびアルザス・グラン・クリュの収穫は、9月27日に始まったリースリングを除き、9月14日に始まりました。しかし、いくつかのリュー・ディでは、収穫日をずらして行うことを決定しました。この品種は区画によって成熟度のバラつきにより、収穫作業を数回に分けて行いました。

手摘みが義務付けられているヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルは、全ての品種において10月8日 に始まりました。10月の天候条件の変化とブドウの衛生状態により、ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルの収穫量は比較的少なめでした(10 000 hl以下)。

全てのAOCを合わせた全体の収穫量は、 1 120 300 hl(2011年より3%減)で、その内訳は以下の通りです:

  • AOCアルザスは、805 500 hl
  • AOC クレマン・ダルザスは、270 000 hl
  • AOCアルザス・グラン・クリュは44 800 hl

ワイン

AOCクレマン・ダルザスの品種の素晴らしい質によって、生産者の期待に応える量のエレガントで完璧なバランスを持つワインが生まれました。この年、見事な成功を収めたAOCと言えるでしょう。

スティルワインに関しては、全てのピノ種で卓越した質に注目できます。ピノ・ブランは爽やかで非常にアロマティックです。ピノ・ノワールはコクがあり、タンニンが豊富で、深い色合いが特徴です。2009年に匹敵する多くのアントシアニンとポリフェノールが含まれています。非常に素晴らしいアルコ―ル度/酸味のバランスを持つピノ・グリが、このヴィンテージの勝者と言えるでしょう。ミュスカは、シルヴァネールと同じく、ブドウにかじりついたような果実味が特徴です。理想的な成熟度で収穫されたゲヴュルツトラミネールは、見事なバランスを持った料理に合わせやすいワインです。爽やかさと果実味、スパイシーな香りを組み合わせたワインです。リースリングは、レモンや白い花の香りを伴う、爽やかさの中に非常に美しいバランスを備えたワインです。

アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
2013年5月

アルザスワインのヴィンテージ

ブドウ収穫はその年によって変化します!毎年、自然の理とでもいうべき異なる気象条件がブドウ栽培者に課せられます。 年によって、これら気候の変化がワインの品質に影響を与えます。特にこれらの要素は、ボトルでの熟成に対してある種の指標を与えます。

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