アルザスワインのヴィンテージ
2006年
2006年は生産者の熟練した技術により喜ばしい結果を生んだ、苦労の末に生まれたヴィンテージとして歴史に残るでしょう。
対照的な年
天候
この年の流れを振り返ってみましょう。遅めの萌芽(4月25日)でしたが、6月の晴天によって通年通りの開花期(6月19日頃)を迎えました。7月の高い気温によって、ブドウの生育が早まります。8月の涼しい気候とタイミングの良い適度な雨、同じく9月上半期の天候によって、ヴィンテージ2006の素晴らしい成熟度を期待させました。
収穫はAOCクレマン・ダルザスは、9月11日(リースリングは9月18日)、スティルワインは9月25日(リースリングとゲヴュルツトラミネールは9月25日)。ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルの収穫は、10月11日に始まりました。
収穫
時には雷を伴う雨が、9月24日から10月頭まで続き、この時期以前に収穫が行われなかった区画では、残念なことにブドウの成熟度のバラつきを引き起こしました。
ワイン醸造技術管理士とワイン生産者が絶え間なき努力を注いだ結果、質の高さを保証することが出来ました。収穫したブドウの選別作業から、果汁の清澄化まで、状況によって素早い判断・対応を必要とした年でした。
収穫開始日は、AOCクレマン・ダルザスは、9月11日(リースリングは9月18日)、スティルワインは9月25日(リースリングとゲヴュルツトラミネールは9月25日)。ヴァンダンジュ・タルディヴおよびセレクション・ド・グラン・ノーブルの収穫は、10月11日に始まりました。
2006年の全体的な収穫量は、1 081 000 hl (AOCアルザスとアルザス・グラン・クリュが857 748 hl 、AOCクレマン・ダルザスが 223 942 hl)でした。
ワイン
一般的に様々なピノ種のブレンドから造られるクレマン・ダルザスですが、雨天到来以前、つまり収穫開始日直後に収穫されたブドウを使ったクレマンは、その結果としてエレガントで見事なストラクチュアに仕上がりました。
辛口白ワインは、全体的に素晴らしく濃厚なアロマとほど良い爽やかさを持っています。滑らかで清々しく、どちらかと言えば若いうちに楽しむワインです。ピノ・ノワールは軽くてフルーティーな赤ワインです。
ヴァンダンジュ・タルディヴに関しては、この年は悪天候により生産量はおちたものの、最も遅くに収穫され、10月の晴天の恵みを受けたゲヴュルツトラミネールによって、成功したと言えるでしょう。
アルザスワイン委員会(C.I.V.A.)
2007年3月