風に守られたカイゼルスベルグ渓谷(Kaysersberg)の中心に、フルステンテュムの丘はあります。畑の方角は南南東、石灰質を好む地中海原産の植物で覆われた丘です。
茶色い石灰質の小石や骨を含む排水性の良い土壌で、根源岩が露出しています。第三紀の礫岩によって覆われたジュラ紀中期ドッガー階の泥灰土・石灰岩・砂岩から構成されるテロワールです。
傾斜がきついため(勾配度37%)、保温性と保水性に優れた土壌への日当たりが良くなっています。このように、偉大なワインを造るための条件が揃ったテロワールです。
フルステンテュムの総面積は30.50ヘクタール。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ・ダルザスが栽培されています。
1330年にはすでに、バーゼルの修道院が所有していたブドウ畑のリストにフルステンテュムの名が記載されています。
熟成向きのフルステンテュムは、見事なフィネス、並外れた力強いアロマが特徴のワインです