グラン・クリュ

シュタイネール

ファッフェンファイム

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ファッフェンファイムの南の村はずれに位置するシュタイネールは、東の方角を向き、コミューンの中で最も急勾配の斜面に広がっています。ろ過作用の高い、乾燥した石灰質土壌です。ジュラ紀ドッガー階のウーライトが形成する均一的なテロワールで、頂上付近は同じ性質を持つ砂利で覆われていることが、シュタイネールの名前の由来です。

総面積38.90ヘクタールの特級畑が持つ地質条件によって、炭酸カルシウムと乾燥に強い耐性をもつ台木を選ぶ必要があるなど、栽培品種と栽培方法が限定されています。これらの要素を踏まえたうえで、主にゲヴュルツトラミネール、トケイ・ピノ・グリ、リースリングがシュタイネールで栽培されています。

1150年、ムリのベネディクト会修道院(スイス)、バーゼルおよびストラスブールの司教区が、リュー・ディ「シュタイネール」にブドウ畑を所有していました。ここのワインは、様々な宗教団体の高位聖職者や司教の個人的な楽しみまたは食事の際に飲まれていました。

シュタイネールのワインは、特に熟成後に顕著に表れる、非常に発展したアロマが特徴です。

Citation

希少な濃厚さが特徴のグラン・クリュ。

口の中で感じる素晴らしい質感と真っすぐな爽やかさを持つストラクチュア。この2つの組み合わせによって、精密で均一なバランスが生まれています。おおらかで、表現力の豊かな余韻には、焼けた石を思わせるミネラル感が刻み込まれています。多くの場合、ブドウを育てる大地を思い出させる、土壌特有のアロマをほのかに感じます。 

全ての品種に果汁感を感じますが、シュタイネールのリースリングはその輝きと塩味が特徴です。ピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは、完熟した白い果実とアニスの魅力的な香りを伴う寛容な味わいを備えています。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞

Consommation

4年から5年の熟成が必要なグラン・クリュです。この熟成により、潜在能力である塩味が、ワインにバランスを与えます。

早熟のヴィンテージ:寛容な質感がワインにバランスの良さをもたらし、スパイシーな香りが程よく漂います。

晩熟のヴィンテージ:シュタイネールのワインの果汁感はそのまま変わらず、より角ばった緊張感が加わり、生き生きとした印象を与えます。


Accords

ワインの全体的な力強さによって、様々な組み合わせが楽しめます。このワインのアイデンティティと対をなす引き締まった食感が求められるため、ここでは、料理の噛み応えがポイントになります。そのため甲殻類、アンコウなどの身の引き締まった魚が、シュタイネールの強烈な表現力とのバランスを保ってくれるでしょう。ワインの豊満さは、鶏肉のグリルまたはローストともよく合います。