グラン・クリュ

シュネンブルグ

リクヴィール

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リクヴィールの北部、シュネンブルグの丘の中腹に広がる畑は南と南東の方角を向いており、標高は265mから380m、比較的きつい斜面です。

区画の総面積は53.40ヘクタール。コイパー層の泥炭土、ドロマイト、石膏から構成され、栄養豊富で保水力の高い土壌です。表土はムッシェルカルクおよび第四紀のヴォージュ砂岩の珪質の砂利の層によって覆われており、畑の端はリアス階の泥炭土・石灰岩が露出しています。

シュロスベルグはリースリングの栽培に最適ですが、ミュスカやピノ・グリの栽培にも向いています。

中世前期から評判の高かったシュロスベルグのワインは、16世紀以降、北欧の全ての国にその名を知られていました。1663年、スイスの有名な地図学者、メリアンは次のように語っています:

この国で最も高貴なワインが生まれるのはシュロスベルグである…

ヴォルテールはこの地にいくつかの区画を所有していました。

グラン・クリュ・シュロスベルグは素晴らしい熟成能力を誇り、力強く豊かなアロマを身に着けます。このテロワールのミクロクリマは、ヴァンダンジュ・タルディヴやセレクション・ド・グラン・ノーブルに特に適しています。

Citation

グラン・クリュに個性を与える石膏。

ワインのストラクチュアは豊満でボリューム感があり、肉付きの良さをもたらす緊張感によって支えられています。石膏が、煙やマッチ、火付け石などの香りを通し、独特なミネラル感となって現れます。

このグラン・クリュが持つ力強さとは、テロワールが生みだす独自のアロマであり、これが品種の表現力を支配するのです。シュロスベルグはリースリングが最高の結果を残し、そのほかの品種は確固としたミネラルの表現力を手に入れることが出来ます。この特級畑では、素晴らしい甘口ワインの生産も可能です。

ロマン・イルティス

2012年度フランス最優秀ソムリエ & 2015年フランス最優秀職人賞(MOF)受賞 

Consommation

シュロスベルグは忍耐を要求するワインです。若いうちから魅力的ですが、5年から7年の熟成後にその潜在能力が引き出されます。その後、その品質は変わることなく長期にわたって寝かせることが出来ます。

早熟のヴィンテージ:エキゾチックな香りを伴う柔らかいボリューム感が、焼けた石を連想させるミネラル感に続き、複雑な丸みと組み合わさった力強い印象を与えます。 

晩熟のヴィンテージ :より印象的な緊張感がワインに真っすぐな味わいを与え、「火薬」のミネラル感を表現します。続いて生花またはドライフラワーの洗練された香りが匂い立ちます


Accords

グラン・クリュのミネラル感と緊張感が、料理の強い味わいを滑らかに中和します。そのためスパイス入りアンコウのタジン、魚のフライまたは天ぷらとの組み合わせをお勧めします。ワインのボリューム感が料理のリッチな食感にマッチし、個性的な風味を残しつつも味付けの力強さを中和します。 

ヴァンダンジュ・タルディヴまたはセレクション・ド・グラン・ノーブルのワインは、あまりにも豊かな味わいなため、ワインだけで楽しむことが出来ます。しかし、黄色い果実または変わった組み合わせとしてホワイトチョコレートと非常に相性が良いワインです。